※ 保険薬局ではないため処方箋は自費となります ※

デザレックス(デスロラタジン)は市販で買える?類似の市販薬も紹介

アレルギー性鼻炎、花粉症、じんましんなど持病で持つ人は、アレルギーは避けて通れないテーマではないでしょうか。

特に2~4月は、杉とヒノキ花粉によるアレルギー症状が増えることから、アレルギー対策が一段と重要となります。

そこで、今回はアレルギー治療に有効な抗アレルギー薬の一つ、デザレックス(デスロラタジン)に焦点を当ててみたいと思います。

その効果は広く認知されていますが、「デザレックスは市販で購入できるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

また、もし処方箋が必要な場合、類似の薬は市販で手に入るのでしょうか?

その疑問にお答えするべく、ザイザルとその市販の類似品について詳しく解説します。

目次

デザレックスとは?

デザレックスは、アレルギー症状を和らげるために用いられる薬で、有効成分はデスロラタジンといいます。

デスロラタジンは、アレルギー反応を引き起こす物質であるヒスタミンの作用を阻害する抗ヒスタミン薬の一種です。

具体的には、季節性アレルギー性鼻炎(一般的には花粉症と呼ばれます)や多年生アレルギー性鼻炎、慢性特発性蕁麻疹といった症状の緩和に効果があります。

これらのアレルギー反応は、体がアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)に反応してヒスタミンを過剰に放出することで生じます。

ヒスタミンが引き起こす炎症反応や血管の拡張により、鼻水、くしゃみ、眼のかゆみ、皮膚のかゆみといった症状が現れます。

デザレックスはヒスタミンの作用を阻害することで、これらの症状を抑えます。

また、デザレックスは、第二世代の抗ヒスタミン薬に分類されます。

従来の第一世代抗ヒスタミン薬は、症状を緩和する一方で眠気を引き起こすという副作用がありました。

第二世代の抗ヒスタミン薬であるデザレックスは、その副作用を抑えつつアレルギー症状を緩和します。

このため、日常生活を送る上でのパフォーマンスを低下させることなく、アレルギー症状を抑えることが可能です。

デザレックスとクラリチンの違い

デザレックス(一般名:デスロラタジン)とクラリチン(一般名:ロラタジン)は、第二世代の抗ヒスタミン薬です。

どちらもアレルギー症状の緩和に使われ、ヒスタミンの作用を阻害することで、鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、皮膚のかゆみといった症状を抑えます。

しかし、クラリチンとデザレックスの間には違いがあります。

デザレックスは、クラリチンの「活性代謝物」つまり、体内で変化した形であります。

ロラタジン(クラリチンの成分)は体内で代謝され、デスロラタジン(デザレックスの成分)に変わります。

つまり、デザレックスは、体内で変化した形のクラリチンとも言えます。

この違いが何を意味するかと言うと、代謝による個人差が出てこないため、効果に一貫性がでます。

クラリチンは代謝能力の違いによる個人差があり、それが弱点でした。

この弱点を克服したのがデザレックスとなります。

また、ロラタジンのほうがデスロラタジンよりも眠気が出やすいため、眠気も出にくく改良されたともいえます。

デザレックスは市販されているのか?

デザレックスは市販では購入することはできません。

日本では2023年現在、ルパフィンは処方箋医薬品に分類されるため、処方箋がないと購入できない規定があります。

しかし、市販薬の中にはデザレックスと近い効果がある抗ヒスタミン薬があります。

デザレックスと類似の作用があり、代用できる市販薬

デザレックスと同じ作用を持つ市販薬はいくつかあります。

その中でもロラタジン(クラリチン)を有効成分にした製品が一番近いといえます。

ただし、クラリチンには個人差があり、その個人差を無くし改良されたのがデザレックスです。

そのため、クラリチンが完全に同等はなりません。

※効力・副作用は個人差が出るので参考としてみてください。

レグラFX

アレグラFX

第二世代抗アレルギー薬の中では一番有名かもしれません。

有効成分はフェキソフェナジンです。

ビラノアと同じく、第二世代抗アレルギー薬の中では特に眠気の副作用が出にくい薬です。

1日2回服用する必要があります。

アレジオン20

アレジオン20

有効成分はエピナスチンです。

眠気もほぼでなく、効力もアレグラに比べて強いとされています。

1日1回で効果が24時間持続します。

エバステルAL

有効成分はエバステルです。

効力・眠気など、ほとんどアレジオン20と似ています。

クラリチンEX

クラリチンEX

有効成分はロラタジンです。

比較的効力もあるお薬ですが、弱点としてまれに個人差が出ます。

有効成分の薬が肝臓で代謝されてから効果がでるためです。

肝臓の代謝能力が個々人によって違うため個人差がでる原因となります。

1日1回で効果が24時間持続します。

タリオンAR

タリオンAR

有効成分はベポタスチンです。

効力はしっかりとあり、かつ、眠気もあまりでにくい抗アレルギー薬です。

デザレックスに比べると眠気は少し出やすいが、効力がある薬です。

1日2回服用する必要があります。

デザレックスの強さと市販薬との比較

デザレックスと比較的近い市販薬は、クラリチンEXだとは思われます。

先にも述べたように、クラリチンは個人差が出るため、完全に一緒にはなりません。

飲んでみても効果が出ないようであれば、医師または薬剤師に相談してください。

商品名効力眠気の副作用服用回数
デザレックス弱~中1回
アレグラFX無~弱2回
アレジオン20弱~中1回
エバステルAL弱~中1回
クラリチンEX弱~中弱~中1回
タリオンAR弱~中2回

デザレックスは零売薬局で購入できるか?

デザレックスは処方箋医薬品の分類となっています。

そのため、零売薬局で購入することはできません。

デザレックスのまとめ

デザレックスは比較的最近開発された第二世代の抗アレルギー薬です。

クラリチンの個人差を無くし、効力がしっかりと出るようにした薬です。

しかし、デザレックスは市販では販売されていません。

改良前のクラリチンが市販薬として販売されているため、ドラッグストアなどで購入するのも一つの選択肢です。

代用で市販の抗アレルギー薬を買う場合は、眠気などが出る可能性があること、効果が思ったように出ないことも考慮してください。

困ったときには医師や薬剤師との相談を通じて正しい使用方法や注意点を守りながら、適切な選択肢を見つけることが重要です。

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