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メチコバールで美容効果、肌荒れ対策は期待できるのか

メチコバールはビタミンB12の一種で、主に神経症状の改善に用いられます。

恐らくこの記事をご覧になった方は、以下のように思ったのではないでしょうか?

  • ビタミンB2やB6が皮脂を抑える作用があるため、ビタミンB12が美容効果、肌荒れ対策につながるのではないか?
  • 美肌のためにビタミン飲んだほうがいいって言われたから、メチコバールが気になった

しかし、科学的な視点から考えると、メチコバールが直接的に美容効果、肌荒れの対策に貢献するという明確な証拠は現状では無いといってもいいでしょう。

ビタミンB12の体内での主な役割はDNAの合成や細胞分裂、神経系の健康維持などで、これらが皮膚の維持に間接的に寄与する可能性はありますが、具体的な美容効果、肌荒れ対策への直接的影響はまだ明らかになっていません。

したがって、結論をいいますと、メチコバールに美容効果肌荒れ対策はあまり期待できません。

あまり期待できないと書いたのには理由があります。気になる方は読み進めてください。

目次

メチコバールの効果と役割

dna画像

ビタミンB12は、私たちの体内で行われる数多くの重要な生化学反応に関与しています。

この栄養素は、主に神経系と血液の健康を維持する役割を果たします。

ビタミンB12が不足した状態の貧血、しびれの痛み、目の疲れなどはメチコバールを服用することにより改善することが見込まれます。

しかし、上記作用で美容効果、肌荒れの対策にビタミンB12が関与しているかといわれると、疑問ではあります。

細胞のDNAの合成でビタミンB12は使用はされてはいると思われますが、それを考慮しても限定的といえるでしょう。

核酸の合成

メチコバールはビタミンB12の一種で、体内の核酸合成に欠かせない役割を果たします。

核酸はDNAとRNAの主要成分であり、細胞の成長、分裂、修復に重要な役割を担っています。

ビタミンB12が不足すると、核酸合成が妨げられ、貧血や神経障害などを引き起こす可能性があります。

赤血球の合成

ビタミンB12は、赤血球の形成に直接関与します。

赤血球は酸素を体中に運ぶ役割を果たし、その過程でエネルギー産生に必要な酸素を細胞に供給します。

ビタミンB12が不足すると、正常な赤血球の形成が妨げられ、貧血の状態に陥る可能性があります。

神経の修復作用

ビタミンB12は神経保護作用も有しています。

神経系の維持に必要なミエリンという物質の合成に関与しており、これにより神経細胞が損傷から保護され、適切に機能することが可能になります。

ビタミンB12不足で神経系の機能低下や神経障害が引き起こされると、しびれの痛み、目の疲れなどが出てくることがあります。

メチコバールの美容・肌荒れへの効果 – 科学的な視点から

では、美容、肌荒れに関して効果が全く無いかといわれると、そうではないです。

もしかしたらあるかもねくらいの可能性はあります。

メチコバールは美容効果、肌荒れ対策になる?

ある研究において、ビタミンB12欠乏状態と通常状態で比較したデータがあります。[1]

ビタミンB12欠乏時では、血漿グルタチオン(抗酸化作用を持つ代表的な生体成分)、血清総抗酸化能(血清の抗酸化能)が減少していると示唆されました。

抗酸化能が落ちると、肌のシワ、シミ、たるみ、肌荒れの原因につながるのは明らかになっています。

これが意味するところは、ビタミンB12が欠乏していると、抗酸化能が落ち、肌トラブルが起きやすくなる可能性があるということです。

無理矢理に言い換えれば、ビタミンB12を摂取すれば抗酸化能が保たれ、美肌につながる可能性があるといえます。

また、線虫での研究においては、同じようなデータが出ています。[2]

ビタミンB12の欠乏は細胞の活性酸素などの増大を引き起こし、抗酸化物質や抗酸化酵素の活性を大幅に下げると示唆されています。

さらにビタミンB12は睡眠障害を改善させると示唆されたデータもあります。[3]

睡眠不足は肌トラブルの原因になるため、間接的に効果が期待できると、かなり好意的に解釈すればなるでしょうか?

メチコバールはむしろ肌荒れの原因になる?

美容や肌荒れのために飲んでいる方がいたら悲しいお知らせにはなりますが、むしろ肌荒れの原因になることも示唆されています。

ある研究では、ビタミンB12が体内に大量にあると、アクネ菌が肌荒れの原因になるポルフィリンの産生量を増やすと示しています。[4]

この話については以下の記事で詳しく書いてあるので、気になる方は読んでみてください。

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美容のためならビタミンB12よりビタミンB2やB6を摂ったほうがいい

上記の研究データをもとに考えると間接的な影響にはなりますが、美容効果と肌荒れへの効果は可能性は、ほぼ無いかもしれないけどあるかもね?くらいの判断になるでしょう。

むしろ肌荒れの原因になる可能性すらあります。

メチコバールを美容効果、肌荒れに活用しようとしても、現状は何とも言えないとしか言いようがないです。

肌荒れのためにビタミンB12を摂取するくらいであれば、ビタミンB2やビタミンB6を摂取したほうが効果的と言えます。

ビタミンB2やB6は余分な皮脂を抑えたり、皮膚のターンオーバーの改善にも役立つといわれています。

参考資料

[1] Misra, U. K., Kalita, J., …, & Rahi, S. K. (2017) Vitamin B12 deficiency results in severe oxidative stress, leading to memory retention impairment in Caenorhabditis elegans. Redox Biol, 54(2), 1278-1284. doi:10.1007/s12035-016-9736-2

[2] Bito, T., Misaki, T., …, Watanabe, F. (2017) Vitamin B12 deficiency results in severe oxidative stress, leading to memory retention impairment in Caenorhabditis elegans. Redox Biol, 11, 21-29. DOI:10.1016/j.redox.2016.10.013

[3] Ohta, T., Ando, K., Iwata, T., Ozaki, N., Kayukawa, Y., Terashima, M., …, Kasahara, Y. (1991) Treatment of persistent sleep-wake schedule disorders in adolescents with methylcobalamin (vitamin B12). Sleep, 14(5), 414-8.

[4] Kang, D., Shi, B., …, & Li, H. (2015) Vitamin B12 modulates the transcriptome of the skin microbiota in acne pathogenesis. Sci Transl Med, 7(293), 293ra103. doi:10.1126/scitranslmed.aab2009.

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